私は病院附属の看護学校を卒業して、そのままその病院に就職が決まりました。
そして、初めに配属になったのが、オペ室でした。
1年目は、直接介助、いわゆる器械だしがほとんどでした。
新人は器械だしから始めるのが一般的ですね。
医師が手術に集中して、スムーズに進行できるよう、タイミング良く器械や機材を出して、アシストしていました。
2年目以降は間接介助、外回り中心でした。
手術前に患者とコミュニケーションをとり、手術に対する不安をとりのぞくようケア。
手術中は、麻酔科医の指示を受けながら、点滴等の調整、バイタルチェック。
必要な機器や機材を手術進行を見ながら準備。
術後は、病棟看護師に申し送り等、幅広い業務がありました。
5年間オペ室看護師として勤める中で、あらゆる手術を経験しましたが、もちろん未だに未経験のものもたくさんあります。
術式は本当に多数あるので、できるだけその都度勉強をして、医師がスムーズに手術に集中できるよう努めますが、なかなか難しいのが現状です。
それと、新人の教育もしていましたので、手術の経過を見ながら新人の動きも監視しつつ指示も出す、というのは本当に神経を使いました。手術中は何かを間違えれば、大惨事につながってしまいます。
一時も気が抜けないですね。
また8時間やそれ以上の長時間に渡る手術もあります。
長時間緊迫した空間の中で、集中して立ち続けていると、終了した後の疲労感が半端なかったです。
このような5年間のオペ室での経験があってこそ、今、私はオペ室応援ナースとして働けています。